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レポート名R8 静岡県経営指導員研修会 / ローカルマーケティング実践講座

顧客目線で導線を設計する経営戦略 | 講師:竹原興紀

グループで対話する参加者研修会会場でのグループワーク経営指導員研修会の案内講義の後、48名が9グループで対話した研修会
48名参加
9グループ
8音声アーカイブ
8主要論点

参加者属性マップ

今回は参加者名簿の属性集計を受け取っていないため、役職別の割合は推定せず、実際の48名・9グループのワーク構造として整理します。

ワーク構造

48名9グループ全体共有

講義を共通言語にし、各卓で担当事業者・地域の相談場面へ置き換えて対話しました。

対話で混ざった視点

顧客の行動事業者の資産支援の関係地域の接点次の一手

次回のグループ設計に向けて

見たい視点対話で確かめる問い
顧客誰が、どこで迷い、何があれば次へ進めるか。
事業者数字に出ない強み・関係・資産は何か。
支援者一回の相談を、次の対話と実行へどうつなぐか。

当日の様子

講義の後に始まった各卓の対話と、全体共有の場面です。

当日の様子 1当日の様子 2当日の様子 3当日の様子 4当日の様子 5当日の様子 6当日の様子 7
当日の写真

セッションテーマまとめ 参加者からの問い・対話

講義の内容ではなく、講義後に48名が9グループで扱った対話を中心に、録音記録から論点を整理しました。

01F2=二回目の利用を、支援の起点にする議論を見る

要点

  • 新規客を増やす前に、最初の利用後に満足が残り、もう一度選ばれる状態を確かめる。
  • 来店・購入の直後に、顧客は何を感じ、次に何をするのかを相談の中で言語化する。
  • 商品やサービスそのものだけでなく、接客、予約、フォロー、紹介までを一続きの体験として扱う。
  • 再来店を『販促の結果』ではなく、顧客価値が届いたかを示すシグナルとして見る。
  • 一社ごとに、二回目が起きている顧客と、そこで止まる顧客を分けて考える。

見えてきたこと:録音ではF0・F1・F2の整理が共有され、講義後の対話でも『集める』より先に『また選ばれる』理由をどう聞くかが繰り返し扱われました。

02ターゲットを絞り、誰の困りごとに応えるかを決める議論を見る

要点

  • 『幅広い世代』のままにせず、今もっとも届けたい相手を具体化する。
  • 年齢や属性だけでなく、どんな場面で困り、何を比較し、何を不安に感じるかを考える。
  • 同じサービスでも、相手によって刺さる価値や説明の順番が変わる。
  • ターゲットを絞ることは、他者を切り捨てることではなく、最初の言葉と導線を明確にすること。
  • 支援者は『誰向けですか』で終えず、『その人は今どこで迷いますか』まで聞く。

見えてきたこと:全体共有では、ターゲットが曖昧なままツールだけを増やしてしまう相談場面が挙がり、対象顧客を再度絞る必要性が具体的に話されました。

03SNS・LINE・Webを、顧客の行動に合わせて選ぶ議論を見る

要点

  • インスタを頑張っている、チラシを配っているのに来ない、という相談が実例として共有された。
  • 使うべき手段は流行ではなく、その顧客が今何を使い、どこで情報を確かめるかから決める。
  • LINE、Instagram、Facebook、チラシ、ホームページを目的化しない。
  • SNSからホームページへ、そこから予約・問い合わせへ進む途中の気持ちを想像する。
  • 反応がない時は、投稿量だけでなく、相手・言葉・遷移先・予約前の不安を点検する。

見えてきたこと:音声には『本当にインスタなのか』『この人には別のツールの方がよいのではないか』という発言が残っています。手段選定を顧客理解に戻す視点が、ワークの核になりました。

04数字に出ない資産を、相談者の言葉から掘り起こす議論を見る

要点

  • 決算書・財務分析だけでは、事業者が持つ価値のすべては見えない。
  • 地域で唯一の設備、蓄積した技術、店の歴史、人との関係、地域での役割を資産として扱う。
  • 事業者自身が当たり前にしていることほど、強みとして言葉になっていない場合がある。
  • 設備やノウハウを『持っている』で終わらせず、誰のどんな困りごとを解いているかへ翻訳する。
  • 融資・事業承継・販路開拓など異なる相談でも、無形資産を聞く問いは共通して使える。

見えてきたこと:実例として地域に希少な設備を持つ事業者の話が出され、数字だけではない優位性を支援者がどう見つけるかが具体的に共有されました。

05事業を続ける・残す・手放すを、生活の条件から考える議論を見る

要点

  • 『手放す経営』は拡大企業だけの話ではなく、小規模事業者にも必要な視点として受け取られた。
  • 売上や成長率だけでなく、家族構成、体力、時間、人材、承継の可能性を合わせて見る。
  • 続けること、縮めること、引き継ぐこと、やめることを、善悪でなく選択肢として整理する。
  • 早めに残す・残さないの判断を話せる関係が、事業者の負担を減らす。
  • 支援者が『成長させる』だけを前提にすると、実態に合わない提案になる。

見えてきたこと:卓内の振り返りでは、生活や家族を含めて経営を見直すことが、相談支援の現実的な入口として語られました。

06経営者の孤独を、相談とコミュニティで受け止める議論を見る

要点

  • 悩みを抱えた経営者は、制度・資金・集客の問題だけでなく、話せる相手の不足を抱えている。
  • 会議所は答えを出す窓口である前に、話を聞き切り、考えを整理できる接点になれる。
  • 相談相手や小さなコミュニティをつくること自体が、継続支援の価値になる。
  • イベントや研修は一回の情報提供で終えず、次の相談や事例共有へつなぐ。
  • 孤独というニーズを捉えることで、表面化していない経営課題を早めに扱える。

見えてきたこと:『経営者は孤独』『相談相手やコミュニティをつくる』という発言が複数の音声に残っています。今回の48名の対話も、その支援のあり方を相互に確かめる場になりました。

07地域の異なる担い手・価値観を、間に入ってつなぐ議論を見る

要点

  • 創業者、若い担い手、既存事業者、地域の関係者では、事業に対する価値観や期待が異なる。
  • 違いを『合わない』で終わらせず、間に入って翻訳し、協働できる接点をつくる。
  • 地域唯一の機能や小さな事業所の価値は、地域の暮らし・雇用・安心ともつながっている。
  • 個社の販路開拓と、地域との関係性を別々にせず、相互に価値を高めるものとして扱う。
  • 支援者自身が各地域の事例を持ち寄ることで、視野と選択肢を広げられる。

見えてきたこと:録音では、地域との関わり方や担い手間の価値観の違いが課題として挙がりました。個社支援と地域の関係づくりを接続する役割が見えてきます。

08学びを一回で終えず、相談現場の問いへ変換する議論を見る

要点

  • 講義で印象に残った点を、担当している事業者の実例に置き換えて話すワークが行われた。
  • 相談の初回に何を聞くか、どこまで深掘りするかを、共通の問いとして持ち帰る。
  • 導線、資産、ターゲット、孤独、承継の論点は、個別相談で繰り返し使える。
  • グループで出た気づきをアンケート、事例共有、次回研修へ接続して蓄積する。
  • 音声の記録と可視化は、参加者の記憶に頼らず、学びを次の行動へ戻すための手段になる。

見えてきたこと:今回のワークは感想共有ではなく、講義を各自の相談業務へ移し替える時間でした。レポートも『読んで終わり』ではなく、次の面談で使う問いとして活用できます。

論点ボリューム

録音に残った対話をテーマで束ねた相対的な比重です。各論点を開くと、そこで話された具体的な話題を確認できます。発言者ごとの評価ではありません。

論点相対ボリューム比重
顧客目線と導線設計100
相談・コミュニティ93
数字に出ない資産84
ターゲットと手段選定80
再来店・満足72
地域との関わり66
事業の継続・承継59
学びの実装48
01顧客目線と導線設計100

この論点で出た話題

顧客の気持ちを起点にする

『お客さんの気持ちになって考える』ことを、相談の判断軸に置くという振り返り。

録音上の位置:全体共有 17:22頃

カスタマージャーニーを相談に使う

知る・比較する・予約する・利用する、その途中で何を感じているかを確認する話題。

録音上の位置:全体共有 17:22頃

発信の前に離脱地点を確かめる

来ない理由を投稿量だけに求めず、顧客が迷う箇所を見立てる必要があるという話。

録音上の位置:全体共有 17:22頃

セミナー運営にも顧客目線

事業者支援に限らず、セミナー開催自体も参加者目線で設計する必要があるという声。

録音上の位置:グループ発表 17:19頃
02相談・コミュニティ93

この論点で出た話題

悩みを抱えた人が来る相談現場

経営安定特別相談室などには、すでに悩みを抱えて来所する事業者が多いという共有。

録音上の位置:グループ発表 17:18頃

まず話を聞き切る

制度案内だけで終えず、相談者が話せる関係をつくることの重要性が挙がった。

録音上の位置:グループ発表 17:18頃

経営者の孤独

経営者は孤独であり、相談相手やコミュニティを持つこと自体がニーズになるという話。

録音上の位置:全体共有 17:22頃

会議所は接続点になれる

経営にまつわる複数のテーマ・人・制度をつなぐ接点として会議所を捉え直す意見。

録音上の位置:全体共有 17:25頃
03数字に出ない資産84

この論点で出た話題

決算書だけでは見えない強み

融資や財務分析で確認する数字とは別に、事業者の価値を見立てる必要があるという話。

録音上の位置:全体共有 17:25頃

地域唯一の設備

タイヤチェンジャー・バランサーを導入した整備事業者の、地域での優位性が具体例として出た。

録音上の位置:グループ発表 17:20頃

技術・店・人・関係性

設備だけでなく、蓄積された技術、店舗、人、顧客との関係を資産として見る視点。

録音上の位置:全体共有 17:25頃

赤字と価値を同時に見る

人材定着の難しさや赤字という課題があっても、地域に必要な機能を持つ事業者がいるという共有。

録音上の位置:グループ発表 17:20頃
04ターゲットと手段選定80

この論点で出た話題

LINE活用の可能性

集客に困る相談者に対して、LINEの活用が有効ではないかという事例共有。

録音上の位置:全体共有 17:28頃

インスタ・チラシを頑張っても来ない

手段を使っているのに反応がない相談を、顧客理解から見直すべきという話。

録音上の位置:全体共有 17:22頃

顧客は今何を使っているか

InstagramやLINEの選択を、支援側の常識ではなく顧客の実際の行動から考える。

録音上の位置:全体共有 17:23頃

ターゲットを整理する

LINEなどの活用も、まず対象顧客を整理しなければならないという指摘。

録音上の位置:全体共有 17:25頃
05再来店・満足72

この論点で出た話題

F2=二回目の利用

新規を集めることだけでなく、二回目につながる状態をつくるという講義の要点を振り返った。

録音上の位置:講義後半 16:44頃

いかに集めるかより満足

集客施策の前に、利用した顧客の満足を上げることが重要という声。

録音上の位置:全体共有 17:29頃

リピーターへつなげる

初期集客の場面でも、満足から再来店・継続利用へどうつなげるかが話題になった。

録音上の位置:全体共有 17:25頃

誰と関係をつくるか

創業相談では『何を売るか』と並んで、『誰と関係をつくるか』が重要だという共有。

録音上の位置:全体共有 17:25頃
06地域との関わり66

この論点で出た話題

創業者・若い担い手との関係

地域との関わりを考える際に、創業者や若い人をどうつなぐかという話が出た。

録音上の位置:グループ発表 17:16頃

二代目が引き継ぐ地域機能

10年前に事業を引き継いだ二代目の事例から、地域に必要な事業を残す視点を確認。

録音上の位置:グループ発表 17:20頃

地域唯一の価値

地域で代替しにくい設備・機能を、個社だけでなく地域の資産として捉える話。

録音上の位置:グループ発表 17:20頃

人材確保と定着

地域に必要な事業であっても、人材確保・定着という現実的な課題を抱えるという共有。

録音上の位置:グループ発表 17:20頃
07事業の継続・承継59

この論点で出た話題

残すもの・手放すもの

経営者として何を手放し、何を残すかが印象に残ったという振り返り。

録音上の位置:卓内対話 17:09頃

規模によって手放し方は異なる

大きく商売をする人と小規模な事業者では、考えるべき選択が違うという話。

録音上の位置:全体共有 17:28頃

生活・家族構成から考える

ライフスタイルや家族構成を含めて、何を続け、何をやめるかを考える必要があるという意見。

録音上の位置:全体共有 17:28頃

拡大の判断を振り返る

コロナ禍での多店舗展開や返済負担を例に、事業を重くしない判断を考える場面があった。

録音上の位置:卓内対話 17:09頃
08学びの実装48

この論点で出た話題

担当事業者へ置き換えるワーク

印象に残った内容を、各自が担当する具体的な事業者の相談場面へ置き換えて対話した。

録音上の位置:ワーク導入 16:46頃

創業者の学び合いの場

美容業などを例に、創業者同士が悩みを解決し合える場の価値が語られた。

録音上の位置:全体共有 17:28頃

研修を一回で終わらせない

アンケートや録音の可視化を、8月以降の学び・事例共有へつなげる案内があった。

録音上の位置:まとめ 17:30頃

相談現場で使う問いに変える

導線・資産・顧客理解の視点を、明日からの初回相談で何を聞くかへ戻す必要がある。

録音上の位置:全体共有 17:14–17:31

単語ボリューム

事業85相談74資産26経営者25地域23ターゲット19LINE18決算書14インスタ14手放す12満足10予約8

セッション要約と提言書

今回の中心は、講義そのものではなく、その後の48名・9グループの対話でした。参加者は、マーケティングを発信量の話に閉じず、事業者が持つ資産を見つけ、顧客が知り、安心し、選び、また関われるまでの導線として捉え直しました。

1. 相談の入口を「顧客の動き」から始める

制度・売上・Webの話へ急ぐ前に、顧客がどこで知り、何を不安に感じ、なぜ二回目につながらないのかを聞く。

2. 無形資産を、言葉と導線へ翻訳する

技術、人、常連、地域との関係を棚卸しし、顧客が理解できる表現と接点に変える。

3. 対話を、継続支援の仕組みにする

9グループで生まれた問いを一回の研修で終えず、事例共有・小さな実験・振り返りへつなぐ。

提言:次回は各参加者が一社の「顧客導線」を持ち寄り、9グループで離脱地点・資産・次の一手を相互にレビューする場にすると、今回の学びを相談支援へ実装しやすくなります。

セッションヒートマップ

全体共有を中心とする音声アーカイブから、発話量・発話密度・笑い・肯定的相づち等の反応語を相対的に整理しています。8本の録音は9グループを一対一に表すものではないため、グループ別タブは置きません。

話題の流れ

講義の振り返り顧客と満足資産の棚卸し導線の設計相談・共有

相対的な対話の動き

発話量
発話密度
反応・動き
開始中盤後半共有

山 1顧客がまた来る理由をどう聞くか

山 2数字に出ない資産をどう見つけるか

山 3相談の関係をどう続けるか

注記:音声のみの分析です。表情は推定せず、笑い・肯定的相づち等を反応の補助指標として扱っています。

FilmPresso AIファシリテーションApp 機能紹介

進行支援

ファシリテーションタイマー

各卓の対話・発表・振り返りを、同じリズムで進める。

属性整理

参加者属性マップ

次回のグループ設計に必要な視点を整理する。

論点整理

論点・単語ボリューム

会話の重みと、現場で使われた言葉を見える化する。

振り返り

セッションヒートマップ

対話が動いた場面を、音声の相対的なシグナルから振り返る。